続・スーツ太平記(4)

毎年この時期になると、政治に携わる人たちが研修とか視察とか称して海外に出るというニュースをよく聞く。自費でゆくならともかく税金を使っていくなら、物見遊山の修学旅行のようなマネはしないでほしい。日本人として情けなくなる。市政や県政、または都政、しいては国政の参考になるようなヒントを得るために視察するのであるから、穴があくほど見て来て欲しいし、観察して欲しい。

今からちょうど100年前、日本の国としてのグランドデザインを描くために、岩倉視察団が米欧回覧の視察旅行に出た。約2年もの長い間、先進諸国を見てきた。それは、素晴らしい観察力であった。「特命全権大使米欧回覧実記」を読めば、それがよくわかる。今の政治家たちは、せめてこの書物をよんでから外国に行ってほしいものだ。

さてと、私の偏見と独断による歴史ミステリー大関級クラスの作家たちの紹介ですが、筆頭は、伴野朗氏である。この作家は「伴野ワールド」とも呼ばれる独特のスタイルを持っている。おすすめは、「西郷隆盛の遺書」(新潮文庫)、「九頭の龍」(講談社文庫)、「霧の密約」(朝日文庫)あたりか。新聞記者であって、中国通の作家である。きっと読者を唸らせますよ。

次は、檜山良昭氏の「スターリン暗殺計画」(徳間文庫)、この作品は、開高健氏が絶賛してワールドクラスのうまさだと舌をまいた。文体も、ノンフィクション調で独特である。

ただ、この作品以外は、SF戦記物が多く残念である。この作品が、歴史ミステリー史上最高作という人も多い。

次は、典厩五郎氏の「ロマノフ王朝の秘宝」(早川文庫)で、大正時代のロシア革命時、シベリアが舞台で、手に汗にぎる作品だ。この作家は元々脚本家で、日活アクション物などを手掛けた人だ。ストーリーテラーで、一気に読める。

次は、高橋義夫氏の「闇の葬列」(講談社文庫)で明治初年の、広沢参議暗殺事件の犯人を追う執念の追跡劇である。この作家も現在では、売れっ子の時代物作家になってしまった。

最後は、井沢元彦氏の「猿丸幻視行」(講談社文庫)である。直木賞受賞作家で、あの柳田國男とともに、日本を代表する民俗学者、歌人である折口信夫が、猿丸太夫のうたの謎に挑む。クロスワードパズルのように難解なナゾ解きが面白い。

以上が歴史ミステリー作家大関級(あくまで私の独断と偏見による)である。

次回は、それに次ぐ関脇小結クラス8名の作家たちと、番外編として、冒険活劇時代ミステリーの作家5人も紹介します。どれも面白いことまちがいなし。歴史好きな人に限るけど。

ブラックウォッチ2

そして、トーンダウンしてファッショントークにいきます。(笑)今年も秋冬シーズンがやってまいりました。なんといっても、ツィードの世界ですね。(少し早いかな)

今年はハリスツィードを値上げせず、昨年と同じプライスのオプション抜き45000円で展開予定です。ハリスの他にもドニゴール(マギー)、シェットランド、マンクスなど世界トップレベル、本邦初展開などの素材が目白押しです。プライスはハリスよりはちよっと高くなると思います。紡毛では、ブリティシュウール系のムーンブランドでジャケット42000円が、おすすめです。その他メルトン、フラノ、コットン系でも、コーデュロイ、ストレッチデニム等、カジュアルに最適な素材をカラーバリエーションも豊富に用意しています。

ブラックウォッチ1

今年は、ウールのコートという選択肢もあります。特にカジュアルなショートコートはジャケット替わりにもなります。丈夫なツィードやブリティシュウールで作れば、10年以上楽しめます。

つづく

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