dpi Magazine

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スレッドとは縒り糸を構成している一本の糸のことです。最近では、ウェブ上の掲示板にテーマを儲けることを「スレッドを立てる」などと使われたりしておりますが、ここではスーツやその周辺の話題を一本の糸に見立てて毎回ご紹介させていただきます。一本、一本の糸が織りなされて、皆様の素敵なスタイルに少しでもお役に立つことを願いまして。

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人知れずディテールに凝ることは、オーダースーツを仕立てる愉しみですね。さて今回は、こだわりぐあいが見えるジャケットのラペル(上衿)と袖口にご注目ください。色糸を使用してラペルのフラワーホールや袖のボタンホールに色を差すという、こだわりのお洒落仕様をご紹介させていただきます。

ビジネスに幸福と幸運を

そもそも論で申し訳ございませんが、お洒落とは何でしょう? TPOのルール通りにドレスアップするだけでは、特別にお洒落だと感心することはないように思われます。そこに気の利いた遊びごころやどこかが違うサムシングを感じたときに、人は「お洒落だなぁ」と感じるのではないでしょうか。ですからオーダーメイドにはお洒落な方のために様々なオプションがご用意されているのです。その中で今回おすすめするのが、ジャケットのボタンホールにお好みの色を差すというものです。その色を何にしようか、そんなちょっとした悩みにも誂えることの幸福感があるように思われます。「それってただの自己満足なのでは?」。そうかもしれません。ですが、まずご自分が満足することがお洒落にとって大切なのではないでしょうか。それが自信にもなり、ビジネスにも幸運をもたらすはずです。着ている人の遊び心や洒落っ気、格好良く言うとクリエイティビティが垣間見えてくるジャケット。プレゼンや打合せの際に、そこから会話がはずむなんてこともあるかもしれません。バタフライ効果のように、小さなこだわりが、やがて大きな成果を生む。お洒落は、そうあって欲しいものです。

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色味で自分の色を出す

色糸を替えるホールは主に二つ。ラペルにあるかつては花を挿したという「フラワーホール」、そして袖にあるボタンホール。いずれも22ミリほどの長さです。袖のボタンホールの場合、ボタンによって半分くらいは隠れてしまう小さなアクセントではありますが、けっこう目立つものです。できれば袖口は本切羽にしたいですね。色糸を替えたホールのボタンだけをはずすことで、さりげなく主張することもできます。ネイビーの生地に水色の糸で同系色のコーディネートにしたり、グレー地にマスタードイエローやオレンジで、よりビビッドに際立たせるなど。服地のお色に関係なく「自分の色」はコレと決めたパーソナルカラーでアイデンティティとするのもグッドアイディアです。ちょっと派手かな?と思うぐらいの「赤」や「グリーン」も素敵ですよ。

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オンもオフも私仕様

写真のように夏のジャケットなら白を、冬服なら暖色系にするというように色味で季節感を出したり、左右の袖の糸色をネガティブ(色違い)にするといった「おっ」と思わせるテクニックもありですね。その他にもネクタイやポケットチーフと同系色にするなど、愉しみ方もいろいろです。dpiでは全10色、すべてのジャケットにカラーホールをオプションとしてご用意しております。オン・オフ用を問わず、次回ジャケットをお仕立ての際には、ぜひご用命ください。このワンポイントによって世界でたった一つの「私仕様」になってさらに愛着が湧き、お気に入りの一着になること請け合いです。カラーホールを美しく飾る、dpiのお洒落感漂うニードルワークにご期待ください。